ももくその、楽園てどこにあるんだろう・・・。

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私小説・・・???

時代はいつなのか定かではない。
ヨーロッパのとある小さな村。

ここ数年立て続けに続く寒波と夏の記録的な猛暑で、田畑は干上がり人々は飢えていた。


どこの村でも仕事にあぶれ、お腹を空かせた人たちで一杯だった。
そんな状況で、養う事が困難になった幼い子供や年寄りを、森の奥深くに捨て置く人々が
次から次へと絶えない。

みんな生きていくのに必死なのだろう。

そんな最中で、仕事にありつける事が出来たのはとても幸運だったとしか言いようがない。
村の北側に広がる森の入り口から少し歩いた場所に、1人の公爵が住むお城が建っている。


お城

古いお城にありがちな不気味な噂や言い伝えは常に絶えないが、このお城の城主は
村人達から畏怖の念を抱えながらも一目置かれ尊敬されていた。

貴族でありながら医術にも長けていて、貧しい村人に薬草を分け与え、時にはパンや
野菜の切れ端を施してくれるのだ。

しかし村人は滅多なことで、この城主を頼る事はない。
何故なら、お城から毎夜の如く聞こえる、不気味な音や声に恐怖を抱き怯えていたから。

私はそんなお城の城主から、医術のアシスタント兼、家政婦として住み込みで雇われる事に
なったのだ。
正直、不安と恐怖ででいっぱいだ。

城主は普段とても物静かで寡黙だ。
しかし、青白く頬のこけたその顔に光る鋭い目が、人々に有無を言わせない迫力があった。

気の弱い私は、城主の鋭い射抜くような眼で見られると、別に悪事を犯しているわけでもない
のに妙にビクビク、オドオドしてしまう。

お城には私のほかに2人働いていた。
1人は、20年以上もここで城主の医術のアシストをしているチビのエミさん。
もう1人は、生まれた時からここで暮らしていると言う、せいたかのっぽのタップさんだ。

2人とも城主のことを「博士」と呼び、とても信頼し、此の上ない愛情と尊敬を抱いている。
私にとって城主の存在は怖くてしょうがないのだが、長くお城に住んでいる2人は違うらしい。

何故「博士」と呼ぶのかと聞くと、どうやらこの城の城主は毎晩、寝る間を惜しんで何かの
研究や実験をしているからなのだとか・・・。

エミさんの話では「石を金に変える研究だ」と言い、
タップさんの話では「鳥のように空を飛ぶ研究だ」と言う。

錬金術師

実のところは2人とも何も分らないようなのだが、このお城と城主が恐れられている理由の1つ
である「真夜中の不気味な音」が、その何かの研究によるものなのだと納得がいった。

これでもう夜中に変な音が聞こえても怖くは無い。
でもたまに、どこからとも無く聞こえてくる男性とも女性とも区別がつかない叫び声は、心底
私を怖がらせた。

私の毎日の仕事は、お城の掃除と博士や自分たちの食事を作ること、薬草の管理だった。
お城の掃除を1人でするのは大変だが、いつも使用している限られた部屋だけでいいと、博士
に言われたので思ったよりしんどくなかった。

食事作りも、このお城の住人はあまり食には拘らないらしく、毎日スープとパンでいいとの事
だった。
(このご時勢、手に入る食材は限られていたので、大層なご馳走を作れるはずもなく)

ただ、量が「30人分はあるか?」というような大きな鍋で毎日作らされた。
誰も何も言わないが、きっと貧しい村人に分け与えているのだろう・・・。

なので私にとって、一番の大変な仕事は「薬草の管理」だった。
タップさんが森で採って来た、見たことも聞いたことも無い薬草を区分けして乾燥させ、瓶に
入れて保存しなければならない。

私は覚えるのに必死だった。
その点、エミさんは凄い。
薬草の事はもちろん、博士の隣で医術の手伝いをしているのだ。(博士はエミさん以外は
部屋に誰もいれない)
私も早く仕事を覚えて、エミさんのようになりたかった。

タップさんは毎日森で薬草を採ってきたり、庭を掃除したりと、いつもニコニコ笑っていた。
言葉を話す事の出来ないタップさんは、博士から貰ったのだと言う、手のひらの大きさの薄い
板のような黒い石を持ち歩いていた。
言いたいことがあると指を水で濡らしてそこに文字を書いて伝えた。(文字は博士から教えて
貰ったのだそうだ)

楽しい気分になると、笑顔でステップを踏むタップさん。
働き者のタップさんがニコニコとしているだけで、辛い時も心が癒され乗り越える事が出来た。

私がお城に来てから1年たったある日、タップさんが突然姿を消した。


To be continued

.:*゜..:。:.::.*゜:.。:..:*゜..:。:.::.

ゴールデンウィークなので、連休はなかなかPCに触れる機会がありません(夫が独占)
なので、3日前に一気に書き上げた記事を徐々にUPします。
コメ&訪問は頑張りますが難しいと思います~。

ご了承下さい・・・。

では・・・。

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コメントコメント


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展開が・・

真夜中の不気味な叫び声・・
30人分はあろうかという食事量・・
なんだろう?
今後の展開にドキドキ。

コメ返はお気になさらず~。
私の方こそ、いつも遅くてすみませーーん!v-421

jyobitaki | URL | 2010/05/03 (Mon) 04:25 [編集]


Re: 展開が・・

v-254 jyobitaki さん、こんにちは。
> コメ返はお気になさらず~。
ありがとうございます。
いつも皆さんの記事が楽しくて、隙間を狙ってお邪魔します。

> 私の方こそ、いつも遅くてすみませーーん!
全然です~。
時間差があるものなんか楽しいです。
みなさん、今頃寝てるんだろうなーって思ってPC開けると・・・。
え!jyobitaki さんまだ起きてるの?!って驚いたり、同じ時間に
起きてるんだーってニヤニヤしたりで・・・(笑)
いつもコメントありがとうございます。

ももくそ | URL | 2010/05/03 (Mon) 07:04 [編集]


ドキドキ

続きが気になります!
怖いよ~、でも気になるよ~!
ドキドキ★

Risa | URL | 2010/05/03 (Mon) 08:14 [編集]


わぁいきなり…(;´∀`)

何かと思えば、怪奇小説仕立てじゃないですかぁ…(;・∀・)。
で、タップさんはどこに?

もぅ次の展開が気になりますよぅ。

いったい中で何が起こってるだろう。
もしかしたらフランケン博士のリメイク版?

あ~~~っ、気になるぅ~~!

ジャパンブルぅ | URL | 2010/05/03 (Mon) 10:42 [編集]


ドキドキ・・・

続きが早く読みたい!
これってちょっと怖い展開でしょうか?e-350
でもドキドキ、楽しみ~。

Mic | URL | 2010/05/03 (Mon) 13:03 [編集]


こんにちわ!

むむ・・・実話なのか?????
ももさんの事だから事実だ!!!^^

冒頭は一歩間違えれば
「20××年」
「ケンシロウ」伝説へと行きそうな出だしですね

写真女性みれば・・・・ももさんだと思って疑わない私ですよ!

tookue | URL | 2010/05/03 (Mon) 14:27 [編集]


おおおお

これはもしや、ももくそさんの書き下ろし短編小説ざんすね~ o(≧∇≦o)

続き、楽しみにしてまーす☆

デビューしたら、本にサインください!!!

Larimarmaid | URL | 2010/05/03 (Mon) 17:49 [編集]


続きが気になる~!

スリラー?サスペンス?
実はノンフィクション…e-447
ドキドキする~!!やっぱり最後のどんでん返し的な展開を期待する私^m^
早く続きが読・み・た・いですぅ~♪

いまちゃん | URL | 2010/05/03 (Mon) 19:13 [編集]


Re:

v-254 Risa さん、こんばんわ。
時差ボケは大丈夫ですか~?
アメリカ=日本てキツイっていいますよね~。
私は治るまで1週間かかっていました。(>д<)

> 続きが気になります!
> 怖いよ~、でも気になるよ~!
> ドキドキ★
(・▽・)/ キャハ


v-254 ジャパンブルぅ さん、こんばんわ。
> もしかしたらフランケン博士のリメイク版?
フランケンシュタインって何通りかの話があるんですよね~。
古典奇怪小説っぽく受け取ってもらえたのなら、なんか嬉しいです~。
文字で雰囲気って難しいですよね。


v-254 Mic さん、こんばんわ。
> これってちょっと怖い展開でしょうか?でもドキドキ、楽しみ~。
うふふふふ~。
怖いですよー (ノ∀`♥)キャハ♪


v-254 tookue さん、こんばんわ。
> ももさんの事だから事実だ!!!
事実なんです~ w(☆o◎)w
どうして分ったんですか~。


v-254 Larimarmaid さん、こんばんわ。
> これはもしや、ももくそさんの書き下ろし短編小説ざんすね~
いや~、小説を書いたつもりはないんですよ~。
小学校から国語勉強し直したほうがいい文章で・・・。(>д<)
的確な表現で簡潔な文章を書ける人って尊敬します。
矛盾とか穴あきもいっぱいあるので・・・。


v-254 いまちゃん さん、こんばんわ。
> スリラー?サスペンス?実はノンフィクション…
恋愛小説や耽美小説ではないことは確かです(爆)

> やっぱり最後のどんでん返し的な展開を期待する私
きゃーどうしませう・・・。(≧▼≦)
ドキドキドキドキ・・・。

ももくそ | URL | 2010/05/03 (Mon) 20:18 [編集]


ちょっと・・

こんばんわ・・ ももちゃん・・ちょっと怖い・・
きっとこの先には爆笑があることを期待して読み進めてみましたが・・ ホラー系なら・・読めないよぉお・・

最後が爆に終わるかどうか・・内緒で教えて!!くださいなぁ・・だめ??

sakiちゃん | URL | 2010/05/03 (Mon) 22:08 [編集]


Re: ちょっと・・

v-254 sakiちゃん、こんばんわー。
> きっとこの先には爆笑があることを期待して読み進めてみましたが・・ 
> ホラー系なら・・読めないよぉお・・
ホラーではないですが・・・。
ミステリーが苦手な人はきついのかな???
若い頃はミステリー&サイコ&ホラー好きでしたが・・・。
歳を取った今では、「sow」シリーズはムリかも・・・です!

ももくそ | URL | 2010/05/03 (Mon) 22:37 [編集]


わぁ、小説だ♪

ももくそさん、こんにちは。

ぼやぼやしてたら出遅れた!
この小説、ミステリーなの? おとぎ話?
私の想像だと、タップさんはやっぱりスープの出汁に
なっちゃった?それとも・・・・。
医術となると、ちょっと海堂さんの医療小説みたいな展開になったりして?
続き、行かせて頂きまっ!

かのちゃん♪ | URL | 2010/05/04 (Tue) 12:22 [編集]


Re: わぁ、小説だ♪

v-254 かのちゃん♪ さん、こんにちは。
> この小説、ミステリーなの? おとぎ話?
小説ではありません。

> 私の想像だと、タップさんはやっぱりスープの出汁に
なっちゃった?
みなさん色々想像されているようですが、もうすでに結末は
書きあがっているので、ノーコメントです(笑)
てか・・・。
てか結末は想像通りですよ。

ももくそ | URL | 2010/05/04 (Tue) 17:45 [編集]


 
 

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