ももくその、楽園てどこにあるんだろう・・・。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

PageTop

絵画で見る物語

ここ最近はトイレネタなんて物ばかり書いてしまった。
変な事ばかりのブログになってしまうので、少し軌道修正してみよう。

では!
今日は絵画で1人の女性の物語を辿ってみましょう。
テスニンの短編詩より、「The Lady of Shalott (シャロットの女)」

ではミュージックスタート

 

アーサー王伝説 を基に書かれたこの詩は、多くの画家が題材として取り上げた。


アーサー王の宮廷、キャメロットをはるかに望む川の中州、シャロットに塔が立っていた。
そこには1人の女が閉じ込められている。


外の世界を直接見たら「死ぬ」という呪いをかけられて・・・。


William Maw Egley (1826-1916)

※絵をクリックすると大きくなります

シャロット姫 William Maw Egley


女は部屋にある鏡を通してしか、外の世界を見ることが出来ない。

自分が何故呪われているのかも知る事もなく、来る日も来る日も鏡に映る
外の様子を機で織りつづけなければならない。

ある月の明るい静かな夜、歳若い恋人同士が並んで歩いている光景が鏡に
映し出される。

そして女は「影の世界にはもううんざり」と呟く。


ジョン・ウィリアム・ウォーターハウス( 1849-1917 )
Jhon William Waterhouse

wate24シャルロット姫「影の世界にはもううんざり」の図


ある日、ランスロット卿が川のほとりで歌う。

塔の中で機を織り続けることに倦んでいた女が、鏡に映った立派な騎士(ランスロット卿)
の姿に惹かれて耐えきれず、とうとう窓の外を見てしまう。



シャロット 「我慢の限界だわ」の図


すると、突然織物はひるがえり、糸はばらばらに飛び散り女に巻きついた。
外の世界を映していた鏡は、端から端までひび割れる。


女は呪いがかかったと叫ぶ。


ウイリアム・ホルマン・ハント(1827-1910)
William Holman Hunt

シャロット姫 William Holman Hunt 「呪いが渦になって襲うのよ」の図

自らの最期を悟った女は塔を出て小舟を見つけ、その舳先に「シャロットの女」と書き付け
船を出す。

そして船に横たわり、小さな声で切れ切れに歌を歌いながら死んで行く。


ジョン・ウィリアム・ウォーターハウス

_wa-shalot1.jpg 「もうダメかもしれない」の図


岸に舟が漂い付き、船の中に息絶える女を見たキャメロットの住人は不気味に思う。
アーサー王の騎士たちも流れ着いた美しい女の死体を見に来た。

彼女の死のきっかけとなったランスロット卿は、穂先に括り付けてある「シャロットの女」
という殴り書きを見る。


そして「シャロットの女に神の恩寵が与えられるように・・・」と呟いた。


アーサー・ヒュース( 1832-1915 )
Arthur Hughes

アーサーヒューズ shalott「死体が流れ着いてビックリよ」の図


シャロットというのは女が閉じ込められた塔の名前で、女の名前ではない。
塔に閉じ込められ、永遠に糸を紡ぐ運命だった女。
名前はない。


そんな彼女が生き絶え絶えながらも最後に、「シャロットの女」と書いて船に括り付けた
行為がとても切ない。


フェミニズムの批評では、シャロットの姿はまさしく家庭を守る女性像である。
そして「影の世界に飽きた」と嘆く姿は、破滅につながり死の罰を受けるのである。


この詩は、男性社会がいかに女性を家庭に閉じ込めておきたかったか、を物語る
ものである。


人気ブログランキングへブログランキング・にほんブログ村へ
           にほんブログ村

関連記事
スポンサーサイト

PageTop
 

コメントコメント


管理者にだけ表示を許可する
 

こんにちは!

ももくそさん
こんにちは!

なんかトイレネタのあとだから凄いインパクトありますね(笑)「シャロットの女」が呪いをかけられ閉じ込められた経緯がよくわからなかったですが、女性を囲っておきたい男性心理は想像できますね。
以前、「コンタクト」というブロードウェイのミュージカルをみたことがあるんですけど、その第一部でフラゴナールの「ブランコ」の絵を再現した享楽的なシーンがあって、当時の女性はわりとオープンだったのかなと思っていたのでとても勉強になりました!オセロLV2、59対5で勝てましたあ(^○^)v

今日もありがとうこざいました!

ほぷほぷ | URL | 2010/01/23 (Sat) 03:05 [編集]


こわい時代でしたね

現代では考えられない話ですね。
歴史物の外国映画(日本の時代劇でも)を観ても、男性優位社会であったことがよく分かりますが、このような詩が読まれるほどだとは。。。
これは、脅しみたいなものですね。
女性が自己主張することなど許されない時代に生きた女性は、現代の社会をどんな風に思うのでしょう??
ああ、昔に生まれなくて良かった。(笑)

100年後、200年後の世は、どんな風に変わっているのだろう?
トイレもだけど、毎回毎回、とても勉強になります。
いつもありがとうございます!!

jyobitaki | URL | 2010/01/23 (Sat) 03:13 [編集]


Re:

ほぷほぷさん、こんにちは。
>「シャロットの女」が呪いをかけられ閉じ込められた経緯がよくわからなかったですが
経緯はないんだと思います。
突然閉じ込められ、それがお前の運命なのだと、名前も与えられないことが、まさに19世紀の(この絵の時代)女性の立場だったんだと思います。
だからこそ、一層この話の怖さと悲劇さが増すのかと・・・。
「コンタクト」て知りませんでした。
どんな物語なのか調べてみよう♪



jyobitaki さん、こんにちは。
本当に今の時代でよかったと思います。
でも私が子供の頃は、まだまだ制限があった気がします。
女がお酒を飲むとか(←やっぱここ?w)専業主婦じゃなきゃ体裁が悪いとか。
本当にこれからの時代はどうなるんでしょうかね?

>トイレもだけど、毎回毎回、とても勉強になります。
勉強というか「なんじゃそりゃ~!」って一緒に楽しんで貰えたら幸いです。(笑)
これからも「なんじゃこりゃー」を探して自分なりに解釈してUPしてゆきます。

ももくそ | URL | 2010/01/23 (Sat) 07:37 [編集]


管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

| | 2010/01/23 (Sat) 09:35 [編集]


ホント?

ももくそさん、こんにちは。

うう、女って悲しいですねv-406
現代においても・・・そりゃお酒も飲めるし、遊びにいけるし、
仕事もできるようになったし、選挙権もあるけれど・・・
実のところ置かれている本質的な状況は、
あまり変わってないような気がしてます。

じゃあ男の方がいいのかって言うと、そうでもないですが。
閉じ込められる運命でも、やっぱり女で良かったな。私はね。

のりぶう | URL | 2010/01/23 (Sat) 13:48 [編集]


こんにちは!

なるほど・・・ということは
ももさんは旦那さんは、かなり理解があるということですね。
まさか・・・鏡がおいてある部屋があるのでは(笑)
実際そういう所があると人間何年耐えられるかということですね!1年持つかな?
独房と同じですからね!
ちなみに・・私がその部屋なら「ナルシスト」なってます・・「鏡よ、鏡よ・・この世で一番美しいのは??」(笑)

tookue | URL | 2010/01/23 (Sat) 14:48 [編集]


ももちん、こんばんは。

いやぁ、いきなりトイレネタからきましたねぇ。

現代では考えられない悲しい非常識でも、
当時はこれが常識だったのかなぁ…。

人間の命には男も女もない。
シアワセに生きる権利はみんなにあるハズなんですけどね。

ジャパンブルぅ | URL | 2010/01/23 (Sat) 22:13 [編集]


悲しい時代

そういう時代の表した物語ですね。


でも、どこかの国では まだあるのかも しれませんね。

なつのみみ | URL | 2010/01/23 (Sat) 23:51 [編集]


こんにちは。

ももくそさんの教養の広さに、
いつも感心してしまいます。

でも、
絵の横に添えられた
一文がちょっと笑えて。

悲しい前にくすっとしてました。
すみません。

マコ | URL | 2010/01/24 (Sun) 17:31 [編集]


Re:

のりぶうさん、こんばんわ。
>実のところ置かれている本質的な状況は、あまり変わってないような気がしてます。
なるほど・・・。深いですね。
確かに・・・。
そういえば、女は結婚してしまうとシャロットの女のように名前を失いますよね。
婿を取れば別ですが、夫の姓で呼ばれ「〇〇の奥さん」「〇〇ちゃんのお母さん」「〇〇さんとこのお嫁さん」から始まり、日本では相手の名前を呼ばない「お姉さん」「おばさん」「おばあさん」なんて言葉がありますからね。
仕事を持っていれば別ですが、やはり専業主婦には名前が要らないってことかと思うと、恐ろしいです。
あら私・・・。もう10年以上、誰にも名前呼んでもらってないわ・・・。
なんてことが普通にあってもおかしくないですよね。
幸いにも私の周りは海外に住んだ人間が多いので、1個人を認めてくれて(?)名前で呼んでくれます。
決して「〇〇の奥さん」なんて付属品のような呼び方はされなくて済んでますが。

> じゃあ男の方がいいのかって言うと、そうでもないですが。
> 閉じ込められる運命でも、やっぱり女で良かったな。私はね。
私もそうかもしれません。
若い頃は男の方がいいな・・・なんて思ったこともありますが、ここまできたら女しか経験していないし、男の苦労が想像出来ないので・・・。(笑)


tookueさん、こんばんわ。
>ももさんは旦那さんは、かなり理解があるということですね。
どうなのでしょう・・・?
変わっているだけかも・・・www

>ちなみに・・私がその部屋なら「ナルシスト」なってます・・
>「鏡よ、鏡よ・・この世で一番美しいのは?
私も今、そんな感じです(笑)
自分で褒めてあげています。


ジャパンブルぅさん、こんばんわ。
>いやぁ、いきなりトイレネタからきましたねぇ。
私もたまには真面目な事も書くのですよ♪ (*´艸`)ウフ

今の時代はどんどん女性が進出して強くなり、肉食女と草食男なんてものが出てくるようになりましたね。
世界の男性が全て草食男ならこの世から戦争もなくなりそうですが、違う理由で国が滅びそうですね。(笑)
どっちがいいものやら・・・。


なつのみみさん
、こんばんわ。
>でも、どこかの国では まだあるのかも しれませんね。
あります!あります!
一夫多妻で女は顔を隠さなければいけない、なんて言うのも同じ理由でしょうね。
逆に女があくせく働いて、男が何にもせずに遊んで暮らす民族とかもいるみたいですし・・・。(笑)


マコさん
、こんばんわ。
教養なんて全然ありませぇ~ん・・・。(汗)
ただ不平不満が多いだけです。(爆)
1つの事を「これちゃうやろ?(何で関西弁?w」って思うと、どんどん遡って広げて考えてしまうんです・・・。
絵の横のコメントは・・・。
そんな感じしませんか?(笑)

ももくそ | URL | 2010/01/24 (Sun) 18:12 [編集]


 
 

トラックバックトラックバック

トラックバック URL
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)


 
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。